Last Updated 2024.04.07
TVTest 関連の覚え書き
TVTest + TvtPlay + TVCaptionMod2 再生で不具合が起こる場合の設定例。
- TVTest + TvtPlay での視聴再生
- TVTest + TVCaptionMod2 での字幕表示
- TVTest の映像デコーダと映像レンダラ
- TVTest + LAV Video Decoder + madVR
- ビデオカードとモニターの設定
- 配布物
- リンク
TVTest + TvtPlay での視聴再生
1: 未カット編集の Drop が 0 のファイルで、特定箇所の映像・音声が一瞬飛ぶ (PCR 巡回)
TsTimeKeeper にて調整出来ない場合は、TvtPlay の TsAvoidWraparound を有効にする。
- TvtPlay.ini → TsAvoidWraparound=1 ([=2] では倍速再生時に番組切替点で TVTest が固まる事があります)
2: カット編集後のファイルで、カット編集点前後の音声が飛ぶ
TVTest 設定のバッファリングを無効にして、TvtPlay の TsEnableUnderrunCtrl を有効にする。
- TVTest → 設定 → BonDriver設定 → ストリームの取得を再生と同期する(ファイル再生用) [on]
- TVTest → 設定 → 再生 → 最大バッファサイズ [0]
- TvtPlay.ini → TsEnableUnderrunCtrl=1
3: TVTest と TvtPlay のバッファリング設定 (ビットレートが急激に増減する箇所の音飛び等に有効)
TVTest 側で有効にするのと、TvtPlay 側で有効にするのでは、シークやリピート時のバッファリセット後の動作に違いがある。
- TVTest のバッファリング …… バッファリセット後はバッファを確保しない/TsTryGaplessPause は正常に機能する
- TvtPlay の TsEnableUnderrunCtrl …… バッファリセット後もバッファを確保する/TsTryGaplessPause は正常に機能しない
4: TvtPlay.ini 設定の注意点
組み合わせにより、幾つかの設定で調整が必要となる。
- TsReadBufferSizeKB …… TsEnableUnderrunCtrl 有効時、シークで少し引っかかると感じる場合は [=0] にする
- TsSupposedDispDelay …… TsEnableUnderrunCtrl 有効時は、設定値の調整が必要 (H.264 TS の場合は [=5000] 程度)
- TsEnableUnderrunCtrl …… この設定を有効にした時は、TVTest 側のバッファリングを無効にする (ファイル終端の再生に影響)
- TsTryGaplessPause …… TsEnableUnderrunCtrl 有効時は、正常に機能しない (LAV Video Decoder で相性の悪い場合がある)
5: TVTest の BonDriver 設定
TVTest では、チューナー仕様定義ファイル TVTest.tuner.ini により、初期値が決定される。
TVTest + TVCaptionMod2 での字幕表示
1: 先頭 GOP の字幕
先頭 GOP の字幕が表示されない場合は、TVCaptionMod2 の DelayTime を微調整する。
- TVCaptionMod2.ini → DelayTime=500
2: 字幕の表示位置
画面中央の字幕を下寄りに移動等、表示位置を補正する場合は、TVCaptionMod2 の ViewYAdjust を調整する。
- TVCaptionMod2.ini → ViewYAdjust=15
3: 二ヶ国語字幕
二ヶ国語字幕 (第一言語:日本語/第二言語:英語、等) での字幕言語切り替えは、TVTest のキー割り当てで変更する。
- TVTest → 設定 → キー割り当て (設定例.png)
4: 二ヶ国語字幕の同時表示
二ヶ国語字幕 (第一言語:日本語/第二言語:英語、等) の同時表示は、TVCaptionMod2 をコピーして 2組用意する。
片方の字幕表示位置を変更して同時使用。
5: TVCaptionMod2.ini 設定の注意点
バッファリングの設定 (TvtPlay の TsEnableUnderrunCtrl 等) により、調整が必要となる。
TVCap28 (master-230208) 以降は、設定ファイルの EstimateViewerDelay=1 (初期値)。
TVCap27 (master-221009) 以前は、以下の通り。
- DelayTime=450 (TsEnableUnderrunCtrl=0) 初期値
- DelayTime=1500 (TsEnableUnderrunCtrl=1) 地デジ, BS, CS110
- DelayTime=1700 (TsEnableUnderrunCtrl=1) テレビ東京 (2017-08-14頃~2017-08-28頃まで)
- DelayTime=2500 (TsEnableUnderrunCtrl=1) CS110 (ファミリー劇場, テレ朝チャンネル, AT-X)
- DelayTime=3500 (TsEnableUnderrunCtrl=1) スカパー!プレミアム
- DelayTime=5000 (TsEnableUnderrunCtrl=1) スカパー!プレミアム (ディズニー・チャンネル)
- DelayTime=5500 (TsEnableUnderrunCtrl=1) スカパー!プレミアム (時代劇専門チャンネル)
設定値が 2種類までの場合は、TVCaptionMod2 の表示設定切り替えでも良いが、
3種類以上必要な場合は、TVCaptionMod2 をコピーして複数組用意し、TVTest でキー割り当てを設定しておくと切り替えが容易になる。
6: 映像のバッファサイズ
映像デコーダ、映像レンダラのバッファサイズを必要以上に大きくすると、字幕表示のタイミングがずれる。
- TVTest → 右クリックメニュー → フィルタのプロパティ → 映像デコーダ/映像レンダラ
TVTest の映像デコーダと映像レンダラ
TVTest の映像デコーダと映像レンダラの選択は、画質の他にシークや倍速再生時の安定性にも影響する。
映像デコーダ側の設定でフレームレートを倍にする (60p) は、再生映像が滑らかになる効果があるが、
TVTest + TvtPlay での倍速再生時に音ズレの原因となる為、倍速再生専用の TVTest を別途用意する事を推奨。(/ini 等)
映像デコーダと映像レンダラの変更時にフリーズする場合は、TVTest の右クリックメニューから再生オフを実行しておく。
TVTest + Video Decoder | MPEG-2 | H.264/AVC | 4K HEVC | RFF 対応 | 倍速再生 |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft DTV-DVD Video Decoder | ○ | ○ | × | △ | ○ |
TVTest DTV Video Decoder | ○ | × | × | △ | ○ |
ffdshow Video Decoder | ○ | ○ | × | △ | △ |
LAV Video Decoder [DXVA2 (native)] | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
LAV Video Decoder [DXVA2 (native) 以外] | ○ | ○ | △ | ○ ※1 | ○ ※2 |
- ※1:LAV:Hardware/GPU Deinterlacing では一部支障あり、Software Deinterlacing では問題なし
- ※2:LAV:Hardware/GPU Deinterlacing では x2.0 も可能、Software Deinterlacing では x1.5 辺りまで
1: Microsoft DTV-DVD Video Decoder
シークや倍速再生時の安定性は高い。
RFF フラグを付けて放送しているチャンネルでは、一部の海外ドラマ番組でカクつきが発生する場合がある。
2: TVTest DTV Video Decoder (TVTestVideoDecoder)
シークや倍速再生時の安定性は高い。(DXVA2 によるデコード時や、非 DXVA 時にハードウェアのインターレース解除を利用した場合)
RFF フラグを付けて放送しているチャンネルでは、一部の海外ドラマ番組でカクつきが発生する場合がある。
3: ffdshow Video Decoder (ffdshow tryouts)
コーデックの MPEG2 デコーダー選択は、libmpeg2 推奨。
RFF フラグを付けて放送しているチャンネルで、一部の海外ドラマ番組の再生でカクつきが発生する症状の軽減は、
ソフトテレシネの検出とインターレース解除を OFF にして、出力の「ストリームの設定」の手法で「常に Bob」を選択する。
この設定にすると、倍速再生も安定する。
- ffdshow Video Decoder → デコーダーのオプション → ソフトテレシネを検出して表示時間の長さを平均する [off]
- ffdshow Video Decoder → 出力 → ストリームの設定 → 手法 (設定例.png)
ffdshow Video Decoder では、AviSynth の各種プラグインを利用可能。
- ffdshow Video Decoder → AviSynth + EraseLOGO (設定例.png)
- ffdshow Video Decoder → AviSynth + IT_YV12 (設定例.png)
4: LAV Video Decoder (LAV Filters)
RFF フラグを付けて放送しているチャンネルで、一部の海外ドラマ番組の再生でカクつきが発生する症状の解消は、
Hardware Acceleration で DXVA2 (native) 以外を選択、Software Deinterlacing で 50p/60p に設定する。
- LAV Video Decoder → Software Deinterlacing → YADIF → 50p/60p (設定例.png)
シークについては、Hardware/GPU Deinterlacing よりも Software Deinterlacing の方が安定性は高い。
シーク時のブロックノイズに関しては、LAV Filters 0.70.2-83 Nightly を使うことで改善する。
- 0.70.2-83 Nightly (2017-12-13) にて、シーク時のブロックノイズ発生が改善 (aab883b) [Download]
- 0.70.2-88 Nightly (2018-01-15) にて、上記の変更が元に戻された (e7f016b)
64bit OS の環境では、TVTest を x86 版、他の動画再生ソフトを x64 版、とすることで使い分け可能。
- LAVFilters-0.70.2-83 は、LAV Video (x86) のみインストール (設定例.png)
- LAVFilters 最新版は、LAV Video (x86) を除いてインストール (設定例.png)
5: 映像レンダラ
- EVR …… シークや倍速再生時の安定性は高い
- EVR (Custom Presenter) …… シークや倍速再生時、マルチモニター環境での安定性が高い
- madVR …… シークや倍速再生時の安定性は低いが、upscaling による SD (480i) 番組等での画質向上が可能
TVTest + LAV Video Decoder + madVR
TVTest + LAV Video Decoder + madVR の再生において、起動時にフリーズする環境での対処手段。(LibISDB Commits on Nov 30, 2019 辺りで改善?)
下記5種の回避方法がある。
1: TVTest + TvtPlay
TVTest を画面表示オフで起動する。(起動オプションで /noview を指定)
TVTest の起動後に TvtPlay で一時停止。
TVTest の右クリックメニューから再生オフを解除。
TvtPlay の一時停止を解除。
2: TVTest
TVTest を画面表示オフで起動する。(起動オプションで /noview を指定)
その状態で5~10秒程度待ち、TVTest の再生オフを解除。
3: TVTest
TVTest の起動オプションで、映像に合わせて /mpeg2 /h264 /h265 のどれか一つだけを指定する。
(欠点:一つだけの指定では TVTest のステータスバーが正常に表示されない不具合が発生する)
4: LAV Video Decoder
LAV Video Decoder の Hardware Acceleration を DXVA2 (native) に変更する。
(欠点:RFF フラグ付き放送の海外ドラマ番組の再生でカクつきが発生する場合がある)
5: madVR
旧版の madVR v0.88.16 (2015-07-08) を使用する。
(欠点:v0.88.17 以降にて新規追加された機能を利用できない)
ビデオカードとモニターの設定
1: ビデオカードの設定
TVTest + TvtPlay にて、特定の映像デコーダを利用すると倍速再生が上手く行われなかったり、
横スクロールのテロップがカクつく症状は、ビデオカードの設定を変更することで改善する事がある。
NVIDIA GeForce
- NVIDIA コントーロールパネル → ビデオ → ビデオイメージ設定の調整 → デインタレース → 逆テレシネを使用 [off]
ELSA GPU Optimizer
- 簡易設定モードで「エコ」に設定すると、倍速再生に支障が出る (ELSA GeForce GTX 1050 Ti)
2: モニターの設定
画面のリフレッシュレート
一部のモニターでは、リフレッシュレートが 59Hz に固定されてしまう症状がある。 (59Hz病 - Google 検索)
リフレッシュレートを 60Hz に再設定すればカクつきが軽減される。
画面の解像度
WUXGA (1920 x 1200) のモニターでは、フルスクリーン (全画面表示) 再生時にカクつきが発生する場合がある。
画面の解像度を 1920 x 1080 に変更すると、カクつきが軽減される。